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カッキーン
甲高いおとが響く
ピッチャーの投げた球がバットで弾き返されたのだ
打球はそのままスピードを落とすことなく青い空に向かってグングン伸びていく。
打球はそのまま場外に消えいった。
「今の打球すげーなー
あのバッター化け物だよ…
アメリカにもあんなやつはいなかったぞ…」
俺は1ヶ月前に日本に帰ってきていた。
そう…約束を果たすために
親父達はまだアメリカにいるので俺は今オジサンの家にお世話になっている。
今日はオジサン達の草野球チームが試合らしい
しかもなんとオジサンが投げるというので見にきていた。
(それにしてもさっきの奴は凄かった…あんなにスイングスピードが早いやつは初めて見たぜ)
オジサンの話によると去年までは東京の有名なシニアで4番を打っていたらしい。今年から静岡の高校に入学するために東京京から来たのだそうだ。
何でも今日は相手チームに知り合いがいるらしく無理を言って助っ人で来てもらったらしい。
良くあんなすげー奴が草野球の助っ人なんかするよなっと思いつつも俺はそのあとも試合を観戦していた。
その後もアイツは2打席連発となるホームランを放っていた。
そのまま回は進み9回裏2アウト。
そして大ピンチだ!
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