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そこは緑が美しい草原だった。
すぐ前には城があり、王族も庶民も関係なく、全ての国民が好きな。
そんな草原のはずだった。
もし、その美しい草原を見たことがある者ならば目を疑うだろう。
かつての緑より赤の方が目に付く。
そこには、いくつもの人間の亡骸があった。
その亡骸は全て鎧を着ていた。
黒い鎧を着ている者もあれば、白い鎧を着ている者もある。
しかし倒れている者の鎧は、確実に白の方が上回っていた。
そんな惨劇の草原の奥、城の城門の前では一人の白い騎士が剣を手に戦っていた。
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