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騎士の周りには多くの黒。
唯一の白である彼は肩で息をしながらも、勇猛果敢に剣を振るっていた。
しかし多勢に無勢。
一騎当千の強さを誇る彼でも、疲労がたまっているのは一目瞭然だった。
そんな状況でも彼は諦めてはいなかった。
己が地に膝をつけば、全国民が敬愛する王女に黒の刃の切っ先が向けられてしまう。
それだけは避けなければならなかった。
しかし、思いが強くても力となると話は別。
無情にも騎士は追い詰められていった。
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