時。

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僕は体が引っ張られているような気がした。 「いや、これは気のせいじゃない……」 スピードは瞬く間に加速し、目も開けるのが困難な動作となっていた。 それと同じようなタイミングで映像が巻き戻しになっていくのが分かった。 「一体……」 もう訳が分からない。 変な世界にくるし、飛んでいる。 おまけにテレビもなんにもないのに映像が映ってる。 スピードが限界ぐらいに達した頃、目の前には太陽のような優雅な光を放つ扉の前まで来た。 「速すぎて酔いそう……」 少し吐き出しそうになるが我慢。 そしてスピードは減速しちょうど光の扉の前に降ろされるように地に足が着いた。
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