時。

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「なーんだぁー」 よっぽど期待していたのか僕の話が終わると夏希は何故かがっかりしていた。 「じゃあ僕帰るよ」 「うん……また明日ね」 僕は別れを告げると帰路を歩く。 その間夏希は僕の姿が見えなくなるまで手を振ってくれた。 家に着き自分の部屋へ戻った。 やっぱり夏希に腕時計のことは言わなくって良かったんだろうか。 ……僕ってしつこいな。本人がああ言ってたんだから良いじゃないか。 もう一度枕の近くを確認したがやはりなかった。 「もういいか」 布団に潜り込んだ。 そして僕は不思議な世界や腕時計のことなどを忘れるように眠りについた。
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