時。

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家を出て十分した頃、待ち合わせのファーストフード店に着いた。 そこには誠も先に待っていた。 僕はすぐに駆け寄った。 「待たせちゃったな」 「いや、俺が急に呼びだしたからさ……。」 誠は申し訳無さそうに言った。 それ以上は何も言わなく僕達は黙ったまま店内に入った。 朝のメールの内容はこうだった。 『拓也、話がある。 もし今日会えるなら会ってほしい。 九時にいつもの店で待ってる。』 僕には誠が悩んでいるかもしれない。 そう思い今日ここに来た。 何だろうか……。 店に入ると誠が端っこの席が良いと言ったので、他の人に聞こえなさそうなとこに座った。 微妙な空気が続く。
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