時。

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「なんだろう……これ」 古びた銀色の腕時計が家の前に落ちていた。 「落とし物かな?」 周りを見渡すと誰もいない。ただ街灯が光ってる。 明日交番に届けよう。 明日は土曜日だし学校が休み。 だけど休みといって特別何かするわけじゃないし、してもいない。 どうせ暇だ。 そう思い僕は拾い上げ手に取った。 手に取るとそれは決してお世辞でもカッコいいって言えないダサいものが目に映った。 きっとタダであげると言われても誰もが遠慮するだろう。 僕はそんな腕時計をポケットにしまい込み家に入った。
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