時。

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しかし行けない。 何故か母さんのいる居間には行けない。 「?」 それはすぐに分かった。大男が僕の腕を強く掴んでいるからだ。 「な、なんだよ!」 腕を掴んでいる大男の手の力は次第に強くなる。 痛さが神経に伝わるスピードは尋常じゃない。 すぐに全身にキた。 「い、イタい……!!!」 怖い。大男の威圧感はとても大きい。 体がブルッと震え上がった。 僕は力いっぱい手を振り払おうとしたけど一向に放そうとはしない。 「……」 大男は黙って僕を軽々に突き飛ばした。 僕はその拍子に腹をつくように床に倒れ込んでしまった。
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