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長距離移民船団
西暦2030年・・・・・・・
カスケード恒星系の戦乱中に、杉野竹斗ことフェバット帝国大将軍、タケトーによりワープ航法がもたらされ、2013年12月21日にカスケード恒星系の戦乱が終結してから、地球連合軍とフェバット帝国は一つのプロジェクトを始動させた。
そして、2025年に一番目の船団と、二番目の船団が同時にアンドロメダ星系にむけ出発してから、プロジェクトはますます加速した。
そして、2029年の8月ついに7番目となる船団、フェバット帝国大将軍タケトー・グランディスが率いるゲルダート7番船団が地球を出発した。
(ゲルダート7船団)
ゲルダート7船団は地球を出発してからワープ航法を繰り返し、すでに地球からかなり離れた所まで来ていた。
2030年3月1日・・・・・・
ゲルダート7船団はカスケード恒星系を越え、とうとう未知の銀河系へとさしかかっていた。
ゲルダート7船団の旗艦、ゲルダート7はシティの前に常に位置しており、軍部の中枢であった。
そして、シティは行政と居住の艦として人口の大半がシティにいた。
(ゲルダート7船団、Gシティ)
ゲルダート7船団シティ、通称Gシティは船団内部に地球を小規模で模したものである。
中にはきちんと軍人以外の民間人もおり、多種多様な民間企業も進出していた。
そして、教育体制もきちんとしたものであった。
この体制はタケトーフェバット帝国大将軍が、漫画を見ながら考案したと言われている。
その為、他の船団に比べ娯楽施設や生活施設が充実しているとの評価を受けていた。
『シティの皆様、こちら旗艦ゲルダートです』
船団内にアナウンスが響いた。
船団の外は宇宙である、ゆえにこうして連絡事項や有事の際は艦内放送があるのだ。
『只今、野生の宇宙怪獣の群れを確認しました・・・有事に備え、コレよりシティにシェルダンを敢行致します』
外宇宙に出てから船団は隕石群、野生の宇宙怪獣の群れに遭遇することも多く、対ショック防御シェルターを降ろすことも珍しくなかった。
その為、シティはいつものように避難を強いられずに生活を送れていた。
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