親友?いいえ。ただの知人です。

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こうして始まった、スマ〇ラ大会。 何やら静太がブツブツ言っているから聞いてみた。 「ここで楓タンに良いところを……ここで楓タンに良いところを……」 「うわっ!?きもっ!!」 「どうしたの?朔くん?」 「な、なんか静太が、楓の事を楓タンとか言ってるんだよ!!」 「しょうがないよ。静太くんだもん」 「確かにそうだな…しょうがないよな……キモいのは元からだもんな……」 キモいの一言で片付けちゃったよ…… どうやら静太には聞こえていないらしい。 全く…キモいなあ、ホントに…… いつまでもこんなことをしていても仕方ないため、始めることにした。 俺は、ちょこまかと静太を攻撃をしていた。 紗奈は、楓をちょこまかと攻撃していた。 そんなとき、何故かダンボールに隠れた楓をチャンスと言わんばかりに紗奈が攻撃を仕掛けた。 「楓ちゃん…ごめんね!!」 「楓タンは俺が守る!!」 と静太は叫び紗奈に跳び切りを仕掛けた。 その結果、紗奈は吹っ飛んだ。 静太は、「よし!!」と叫んでいる。 しかし…現実は甘くなかった。 吹っ飛ばしたのはいいが、着地した所に楓が仕掛けたクレイモアがあったのだ。 俺がチビチビと攻撃したのがよかったのか、静太は紗奈以上に吹き飛び死んでしまった。 静太、唖然。 俺と紗奈、楓は大爆笑。 とくに、楓は守ってもらったのに大爆笑していた。 静太はどんな時にも残念な奴であった。 この日はこれで解散であった。 なかなか楽しい一日だった。 そして俺の中で何かが変わってきた日でもあった。
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