家でも残念な奴だった…

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  俺は今日、静太の家に来ている。   実は静太の家に来るのは、初めてである。 理由?そんなもんめんどくさいからだ。  まあ学校帰りに、俺の家に寄っていくから行かなかったというのも理由の一つである。 そんなわけで初めての訪問だ。 とりあえずインターホンを押そう。 『ピンポーン』 あいつのようにインターホンを連打したりしない。 あんなことするは礼儀を知らない奴だけだ。 家の中からどたばたと足音が聞こえる。 「はーい」 出てきたのは、小学生の女の子だった。 あ、あいつ!! まさかこんな小さい女の子にまで手を出したのか!? 「おお!!来たか。まあ、入ってくれ」 「静太。自首しよう。今ならまだ大丈夫だ!!」 実際は手遅れだけど。 「なんでだよ!!俺なんかしたのか!?」 「とぼけるなよ!!こんな小さな子にまで手を出して!!」 「どこに妹に手を出す奴がいるんだよ!!たしかに近親にゃんにゃんをしている奴らもいるが…」 「ふざけるな!!こんなかわいい子がお前なんかの妹なはずがない!!」 「なんで信じないんだよ!!」
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