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「まあいい。自己紹介だ」
いいのかよ……
犯罪者扱いなのに。
「井上 静羅(セイラ)です。小学2年です。よろしくおねがいします」
静太とは全然違うな!?
兄はダメだが妹はしっかりしてるな…
よかったな…
あいつに似なくて……
あいつに似てたらどんだけかわいそうなことか…
「さあ!!お兄ちゃんの胸にとびっ込んでおいで!!」
静太が静羅ちゃんに言った。
「いやっ!!くさいもん。こっちのお兄ちゃんのほうがいい」
「おっと」
静羅ちゃんは静太に臭いと言って飛び込んで来た。
静羅ちゃんをしっかりと受け止め静太を見ると、この世の終わりを見たような顔になっていた。
さすが残念代表だな…
そのうち報われるであろう…
「はやく入ろうよ!!」
「あ、ああ」
あいつはほっといても大丈夫だろう。
「名前はなんて言うの?」
「俺は、朔斗」
「じゃあ朔お兄ちゃんだね!!よろしくね!!」
ニコっ
あばばばばばばばばびぃうえぇぇぇうまぁぁあいびょうぇっえええ
エェェェェェンジェェェェェェェェルゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!
クソッ!!その無垢な笑顔はだめっだっ!!
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