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「これからどうするの…?」
結衣が口を開く
「先ずは武器や移動手段が必要だね…」
義也が的確な事を言った。
「武器や移動手段は必要だけど…アテが無いじゃん」
雅広は事実を言った
「確かにそうだよ…でも、この近くにSATに所属している人の家があるって聞いた事がある」
馨が情報を伝える
「じゃあ、そこに向かっ…ゲホッ‼💥」
先輩が吐血した。
「先輩⁉まさか⁉」
「ああ、ダメなようだな…赤木」
「はい」
「手伝ってくれ…‼」
「‼判りました…」
雅広は悟ったように模造刀を抜いた。
「な…何を⁉」
「…先輩を……介錯する‼」
「そ…それって‼」
「先輩を殺すって事⁉そんなのダメ‼」
「早く頼む…俺は…俺は[アイツ等]になりたくないんだ‼」
「……はい」
「ダメだってば‼」
「そうだよ‼」
「殺しちゃダメ‼」
3人は雅広を止めようとする。
「ぐっ…ゲホッ‼💥ゲホッ‼💥ゲボッ‼ゲエッ‼‼💥」
そんな事を言い合っている間に吐血し、もがいた後、先輩は息絶えた。
「そんな…‼」
「死んじゃったのか?」
「知ってるだろ…?[アイツ等]に噛まれて死んだら[アイツ等]になってしまう事を」
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