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逞しく頼れた唯一の人間、それがどれほど大きな存在か…。
失った時の絶望は計り知れなかっただろう。
｢俺と一緒に来るか？」
雅広は口を開き話しかけた。
｢えっ？」
｢お兄さんと一緒に？」
２人はキョトンとした。
｢ああ、俺は今、此処から脱出するための準備を仲間と一緒にしているんだ。」
美野里はしばらく考えると結論を出した。
｢よし、あなたと一緒に行くわ」
｢お姉ちゃん？」
｢良いのかよ？」
｢ええ、このまま逃げたとしても逃げ場は無いから」
雅広は頷くと民家からの脱出方法を考え始めた。
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