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「………」
雅広は空を見上げて考え事をしていた。
「どうしたの?お兄さん?」
静夜が首を傾げ顔を覗き込んだ。
「え?ああ…ちょっとな」
雅広は静夜に気づくと歯切れが悪そうに顔を逸らした。
「空を見てたよね?」
「ああ、恐らく空路や海路は封鎖されているだろうなって思ってな?」
そう、今は世界中には[アイツ等]が溢れかえっており、何処へ逃げようとも戦わなければならない。
「ホントだ、飛行機も何も飛んでない…」
「…………」
道を進みX市から脱出した一行は月山姉妹の祖父がいるK町へ向かった。
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