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矢原は銃を分解し、メンテナンスを行っていた。
｢やっぱり、銃口を掃除しないとダメだったか」
矢原は自分の銃に関しての知識を生かし、手入れをし始めた。
｢おいおい、何をそんな物騒な物をバラしてるんだ？」
作業服のような服を着た一人の男が矢原に声をかけた。
｢え、これはメンテナンスの…」
｢そんな事よりも自分の仕事は終わったんでしょうか？」
矢原が言い終える前に美野里が技術者の仕事を注意した。
｢み…美野里お嬢様！？」
技術者は少し慌てた。
｢早く、自分の仕事に戻りなさい」
美野里は凛とした態度で促した。
｢は…はい！」
技術者は走って自分の持ち場へ戻って行った。
｢やっぱり、お嬢様だったんだ」
矢原は改めて美野里の家系に驚いていた。
｢そんな事よりも、銃を持っているとさっきみたく取り上げられる可能性がありますよ？」
美野里は先ほどの出来事を考えるように話し始めた。
｢…！相談しなきゃな」
矢原は銃のメンテナンスの作業を再開した。
｢私も着替えてこないと」
美野里は自室に戻って行った。
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