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君は何時でも、初めての顔をする。
『君は何時でも、初めての顔をする。』
だから、僕は
キミに会う度、キミに恋をする。
キミの記憶の中に僕は存在しない。
キミの心は僕のモノじゃない。
キミの心はまっさらで、誰のモノでもない。
ただ身体だけが
僕を記憶しているんだ。
キミの指が感触を覚えている。
キミの耳に声が残っている。
キミの眼差しに影が映っている。
キミが僕の事、
忘れてしまったってかまわない。
キミの唇が、僕を知っているから。
だから、僕は何度でも
キミに会う度、キミと恋に落ちる。
微かな痕跡を残す為に。
またキミと出会った時、
キミが僕を覚えていられるように。
for S
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