序章

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夕飯を終えたオレは部屋で明日の予習をしていた。 「もうこんな時間かよ。 ・・・寝るか」 時計を見るともう3時だった。 こんな普通の高校生とはちょっと違った生活を送るオレの名前は、 水鏡時也〔ミカガミ トキヤ〕。 都立の高校に通う、普通の高校2年生だ。 オレの特徴は、 「イケメンなのに目が濁ってる。」 「まるで死んだ魚の目みたい。」 「時也の目に光が宿ったところを見た事がない。」 という事らしい。 これは数多くの友人に言われ、 初めて言われた時は部屋の隅で泣いた。 飛び下りて自殺しようかと思った。 しかし、それは変えようがないので、 泣く泣く受け入れる事にした。 だが、こんな目が死んでるオレにも自慢できる事はある。 それは、腕っ節が強い事だ。 物心ついた時から、 人知を越えた化け物である武術家の我が祖父に日夜鍛えられる事十数年。 ついに辿り着く所まで辿り着き、 チートと言われるまでの力を得たのだ。 まあ、本当にチートと言えるのはじいちゃんだけどな。 また明日も今日と同じような日になるんだろうなと思い、 オレは意識を闇の中に落とした。  
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