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――――――――
あれ、ここは―。
目を開けるとそこは茶色い世界。
レン「…あ、れ…?何ともない…?」
ジ…ジジジ
聞こえるノイズの音。
レン「リン!?」
しかし、リンを見ると何もなく気を失っているだけだ…。
そういえば。気を失う前―
フワリ
そんな音が聞こえた。
―…まさか…
レン「か…カイト兄?」
周りを見渡す。すると左の方に今にも消えて失くなりそうな…
カイトの姿が。
レン「か、カイト兄!!」
レンが近づくとカイトは言う。
カイト「よ…ら…ない…で…。さっきの…は…ウイルス…。」
レン「ウイルス…?」
カイトの息がだんだん荒くなってくる。
カイト「ふ…るい…から…」
リン「…カイ兄…?」
リンは声を震わせる。目を覚ましたようだ。
レン「話はあとで。まずは、パソコン内から出よう。」
リン「…亀裂が原因だよね。」
レン「多分。リンは先に行って、現状を伝えにいって。俺はカイト兄を運ぶ。」
リン「…分かった。」
リンは急いで出口へ向かう。
良かった。ここからなら出口まで50メートル位しかないだろう。
カイトを運ぼうとする。
カイト「…い…いよ…感染したら…「そんなの、関係ないよ!何で、何で…かばったの!カイト兄消えたら、どうするの!」
カイトの話に割り込む。
そして、黙り込んだカイトを運んだ。
レン「…っ」
やはり身長差があるため、運びづらい。
しかしレンはそのまま出口へ向かう。
「早くいこう。マスターに、助けてもらおう。」
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