プロローグ

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  先生が黒板に席のマスを書いていき、そこに適当な数字が埋まっていく。 “7”は、後ろのど真ん中に書かれていた。 「マジかよー」 「あの席やだやだやだやだ」 「13番って誰ー?」 さっきより騒がしくなってきたころ、席の移動が始まった。 「絢、何番?」 声を掛けてくれたのは、小学生から仲良しの真希。 「アタシ、7番。真希は?」 「アタシは26番。うわー、離れてんじゃん」 「マジで?」 真希は近くじゃないのか。ラッキーセブンなのに、親友となれないなんて。 なんか、すっごく不安になってきた。 ………なんでだ。  
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