15人が本棚に入れています
本棚に追加
「は、お前が隣!?」
「んなわけないでしょ」
「何番だよ」
「7…」
「…………、」
「…………、」
何、この“間”。嫌な予感がするんだけど……。
「……隣じゃん」
まあ、ね。そんな予感は近づいてきた時からしてたよ。
でもさ、もしかしたら、ってこともあり得るからさ。それに一応期待したわけよ。
でもその期待は、無惨にもハズレに終わった。
「……最悪だー…」
「それはコッチの台詞!!」
高校2年生の初っぱなから、悪いことが起きるなんて。
まさか、幼なじみである、水野晴弥と席が隣同士になってしまうとは。
「(ついてなさすぎる…。)」
右隣に晴弥が居る。
それだけで、なんか、この一年楽しめそうにない、と感じさせる。
「(“7”引いたのに…なん、で……)」
最初のコメントを投稿しよう!