プロローグ

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  「は、お前が隣!?」 「んなわけないでしょ」 「何番だよ」 「7…」 「…………、」 「…………、」 何、この“間”。嫌な予感がするんだけど……。 「……隣じゃん」 まあ、ね。そんな予感は近づいてきた時からしてたよ。 でもさ、もしかしたら、ってこともあり得るからさ。それに一応期待したわけよ。 でもその期待は、無惨にもハズレに終わった。 「……最悪だー…」 「それはコッチの台詞!!」 高校2年生の初っぱなから、悪いことが起きるなんて。 まさか、幼なじみである、水野晴弥と席が隣同士になってしまうとは。 「(ついてなさすぎる…。)」 右隣に晴弥が居る。 それだけで、なんか、この一年楽しめそうにない、と感じさせる。 「(“7”引いたのに…なん、で……)」  
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