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ちらり。新くんを見てみれば、目が合ってしまった。
「…ん?」
「…あ、いや…何も」
ははは、と笑ってその場しのぎ。
ああ、ヤバい。格好よすぎる。
ドクン、ドクン。胸の鼓動がさっきより速くなった。
ヤバい、どうしよう。心臓がおかしくなりそう。
「席の移動が終わったら座れー」
と、とりあえず、座ろう。
そして、まずは落ち着こう。
すぅーっと大きく息を吸って吐いてみた。
ドクン、ドクン。落ちついてくれない。
「(こんな思いをさせてくれたのは…)」
そう思いながら、右手に握ってたくじを開く。
きっと、これのおかげだね。
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