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豚小屋生活4日目
昨日は、大量のドライアイスが溶けて酸素不足に陥り、医務室に担ぎ込まれていたので日記の更新ができなかった。
親からもらった差し入れで命を落とすなんて、シャレにならない。
一命をとりとめ、留置所へ戻る。
今日もたくさんの差し入れを頂いたのだが、いつもと違った部分があった。
「ごんごん!」
差し入れでちらかってきた部屋でも鳴り響くほどの、たくましいノック音。
振り返れば、大柄でヒゲの濃い看守が扉の前に立っていた。
「Здравствуйте!!」
ん?
ロシア語。
実はロシアには以前行ったことがあるので多少わかる。
新たな看守はロシア人かな…
「Я вас принесла передачу!!」
差し入れを持ってきた。と、えらいハイテンションで言っている。
手渡されたのは、ひときわ大きな段ボール。
お、重い…、、、
ドォーン!
耐え切れず、人様から頂いたものをおっことしてしまった。
ヤバイ。
恐る恐る中を覗いてみると…
失神したたっぷさんが入っていた
こっこれは…。
私を驚かすために、わざわざ体を張ったつもりなのか。
はたまた誰かに無理矢理詰め込まれたのか。
いずれにしろ、段ボールに人間が詰め込まれているというのに放り込んでくるとは、ほんとうにこの留置所、どうかしている…。
とりあえず、「スパシーバ」
大柄なロシア人は笑っている。
しゃべる魚が物珍しいのかもしれない。
仕事を終えたロシア人も、中国人同様、名札をかけていた。
ミマモルノフ…
またダジャレオチだ…
つづきます。
ごめんね、たっぷさん。
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