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豚小屋生活5日目
恐れていた事態が起こってしまった。
「ダンダン!!」
朝、扉を叩く激しい音で目を覚ます。
扉の小窓ごしに見えるのは、例によってあの凸凹コンビの看守。
眠い目をこすって、扉を開くと、何やら手に持っている。
「これは…、まさか…!!」
眠気が一気に覚めた。
なんと、中国人の手にはハサミ。
ロシア人はバリカンを持っている。
「テメェの髪やヒゲが長すぎるから切ってやるよ」
そうロシア人が言っている。
朝っぱらからなんてことだ。
知っている人もいるかもしれないが、私の立派なヒゲのように見えるもの。
実はあれ、赤身だ。
身を削られてはたまらない。
私も必死で抵抗する。
「ちょっと待って!これはヒゲではない。赤身なんです!!」
そんな講釈を聞き入れてもらえるわけもなく、ロシア人の強烈な腕力と体臭の前に私ははがいじめにされ、中国人のハサミが私の体へと伸びる。
金属の冷たい感触が、終わりを感じさせる。
そして…
「ジョキっ」
ぎゃぁぁぁああぁぁ……
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