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重い鉄扉の前に、栗色の髪を後ろで一束ねにした白衣の少女、深海未来はパソコンの前でフネをこいでいた。
パソコンの画面上には幾つものフォルダが展開され、残り一項目100%に達していない。
未来は何かに気づき、目を覚ます。しかし、画面を見てまた寝直した。
ピンポンと短い呼び出し音で再び雪月は目覚め、寝ぼけたまま扉を開けた。
「みっちゃ~ん」
リリスが嬉しそうに抱きついてきた。
しかし、未来はあまりの眠さから認識できず、
あれ、ボク死んだ?
巨乳な天使さんが迎いに来たよ!?
と思うが、毎夜嗅いでいる甘い体臭を鼻が捉え、覚醒した。
「リリス!!」
勢いよく抱き返し、胸の感触を堪能中にパソコンから甲高い耳障りな音が鳴り響く。
眺めるとすべてのフォルダが100%に達していた。
サイドからディスクを取り出し格納庫を開ける。
「いくよ、リリス。ボクについといで」
「よろこんで」
百合達は、いちゃつきながら格納庫へと入った。
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