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格納庫の中には、全長5mはあろう鋼鉄の巨人が眠っていた。
二人は周囲に重力干渉を遮断して浮遊する。
その快適さに、いつも使っているハシゴを眺め魔法バンザイと、未来は心の中で踊った。
頭部に到達し、首裏から未来は内部に侵入し、リリスは肩に座った。
内部、着替えておいた専用スーツへ腕・足・頭と至る所にコードを接続する。
次の正面、MXB-5Sと記載された機器に先のディスクを入れた。
――――初期フォーマット開始……完了。
全アクチュエーター、シークエンス動作確認……異常なし。
デバイス確認……OSデトロイトを認証、搭乗者とのリンクを確認。
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「80%で」
了解、80%確認。
いつでもどうぞ。
未来は足に力を込め一気に上へと力を解放する動きとる。
すると、鋼鉄の巨人は未来と連動する動きをとり、外界へと飛び出した。
紅やけが銀の装甲に反射し、美しく輝いた。
未来が意識を集中すると、銀の巨人に純白の翼が後部スラスターより展開される。
二人は青と緑の大波が赤い光を飲み込もうとしているのを捉えた。
リリスが肩から立ち上がり、親指を立て。
銀の巨人も親指を立て、
「Good Luck」
ハモり決め台詞をキメ、空で別れた。
残り2分。
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