戦状

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戦状

各地で噴煙があがり、悲鳴が木霊する。 「誰かあいつを止めろ!」 「無茶言うな、お前がやれ」 「ふざけろ、誰があんなバケモノと」 言い争う彼らの陣地に、一人の少女リリスが迫っていた。 ∞のマークの入った赤いメッシュ生地の服を制服の上から着込み。腰から抜かれた刀は翡翠のような輝きを放ってる。 左右で色の違う赤と青の瞳が妖しく輝き刀が降り下ろされた。 斬撃がはしる。 刀が振るわれた前方、50m四方を翡翠の光が飲み込んだ。 「こちら百合。領土十撃破、本部、確認どうぞ」 ヘッドホン型のインターフェースにリリスは声を送る。 「は~いこちら本部金好き。確認しました。残り30分その調子でお願いしま~す」 「おっと。 おいバカそっちの防壁抜けられるぞ」 ヘッドホン型のインターフェースに寝癖の酷い瑛太の檄がとぶ。 「うるせー!!金欠お前がいけ」 飛来する無数の爆撃弾に雪月は金の髪を揺らしながら対応していた嶺人を蹴りこみ叫んだ。 「バカガード!!」 「ナイスだ、実験狂。 そらバカあっちも逝ってこい」 高圧縮された水弾が投げられた嶺人の胸を貫いた。 残り25分。
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