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ぼーっと椅子に座ったまま、ふと窓の向こうにある夕日を眺める。
空がオレンジから青、青から紺へと綺麗なグラデーションを作っている。
伸びた雲と紺碧の空に瞬く星々。
静かな教室に一人。
校内には部活や委員会のために残っている生徒はいるはずだが、ここには物音一つ聞こえない。
まだ夢の中にいるような気分だ。
「――…ルイ」
なんだかとても懐かしい夢を見た。
幼い頃に交わした約束。
今では守れなかった約束。
小さかった私と、少し年上のルイ。
あの日もこんな風に綺麗な夕焼け空だった。
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