1章

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朝、起きると空は暗雲が立ち込め今にも雨が降り出しそうな天気だった。 夏はただでさえ蒸し暑いのに湿度が上がると、さらにジメジメして気持ち悪い。 いっそのこと降り出してくれた方がまだ楽だ。 憂鬱な気分になりながらも学校へ登校する準備を始めた。 「いってきます」 家の中に虚しく反響する。 最後に両親が帰ってきたのはいつだっただろうか。 出張が多く、何か月も帰って来ないことが多い。 今では家事全般に慣れてしまい困ることは特にない。 生活費も十分なほどもらっている。
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