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遥は近寄り難い詩織の
優しい性格を知っていた
詩織も遥だけには
心を許し、鈴華高校での
唯一の友人である
「ってか、さっきから
何見てるの?」
詩織が眺めていたのは
前田源次の生徒手帳だった
「あっ!もしかして
詩織の彼氏さんですか
お熱いですね~🎵」
遥は詩織の彼氏だと勘違いして
妙にテンションが上がっている
詩織はため息をつく
少々あきれぎみだ
「バカ、なんで他人の
生徒手帳を持つ奴がいる、
これは落ちてたから
拾ってやったんだ。」
「あっ!そうなんだ!
なんだぁ、カッコイイから
詩織の彼氏だと思ったよぅ」
ふぅ、と一呼吸置いて
遥に言った
「まぁ、顔は悪くもないが
こいつはアホだ」
(マッ○ーでデクノボウだぞ
何故遥は突っ込まないんだ)
残念そうに遥は詩織を
見つめるが詩織は
目を逸らし、外を
怠そうに眺めはじめた
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