先輩の涙

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僕の頭は先輩の暖かい手によって冷静さを取り戻した しかしそれはもう後の祭りである 恐れ多くも僕は勢いに任せて先輩に、あの憧れの先輩に告白してしまったのだ 「えっと……、君の気持ちは嬉しいんだけど……」 あぁ、やっぱり僕なんかじゃ駄目に決まってるよね 僕は処刑台に着実に一歩一歩登っていく 後は失恋と言う名の首斬りギロチンが落ちて来るのを待つだけだ 「私なんかで君は良いの?」 遂に失恋と言う名のギロチンが落ちて…… 「うええぇっ!?」 僕の脳内では驚き100%の数字が叩き出されている 「私ね、実は君が入学する前から君のこと知ってたんだよ?」 僕は今夢でも見てるのだろうか? あの先輩が前から僕の事を知ってた? 「春斗君ってさ、美沢遥さんでしょ?」 うわっ、先輩に名前で呼ばれた!! いやいや、それより美沢遥って僕のペンネームじゃないか! 僕は実は小説作家高校生なのだ
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