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「……?どうしたの、春斗君?」
どうやらいきなり笑い出した僕を不思議に感じたようだ
先輩はキチンと整えられた自分の服や髪を更に整える
たぶん、自分の恰好に変なところがあって笑われたと勘違いしていたようだ
ちょっと頬を朱に染めて身恰好を確かめる先輩は可愛かったのは僕の心の中だけに留めておこう
「いえ、なんでもないです。じゃあちょっと準備しますね」
僕はそういって仕事着に着替えるために隣の部屋に行く
僕は学園の制服からミキさんが準備してくれていっぱいになったクローゼットから今日の服を体に纏って書斎に戻る
「お待たせしました」
そう先輩に声をかける
そして、先輩は僕の姿を見て何故か一瞬にして凍り付いた
「あの……?先輩?」
心配になって先輩の前に屈む
先輩は小刻みに震えていた
「ね、ねぇ春斗君。その恰好は姉さんに言われてそんな恰好してたの?」
僕は訳がわからず聞いたが、確かにこの恰好はミキさんに
『もし、誰かに仕事場がばれて来られた時に男の子が出たらキャッチコピーの威力がなくなるわっ!』
と言われてこの恰好をするようになったのは事実であるから素直に頷く
更に先輩は震えた
「先輩?」
話しかけた途端信じられないことが起こった
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