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「可愛ぃぃぃぃいいいっ!!」
先輩は僕を抱き付いて来た
というか飛び付いてきた
その時僕の顔は幸せな半円球体の山二つの間に出来た谷間に埋もれた
僕の頬を蕩けさせてしまいそうな柔らかいものが挟んでいる
「―――――――――――――」
僕は何も出来なかった
悲しきかなこれが男の性なのだ
少しでも長くこの感触を味わっていたい
あわよくば永遠に……
そんな期待を持つ人間を抱いているとは露知らず、先輩は僕を振り回すかの様に体を左右にくねらせる
「なんでこんなに可愛いのぉぉぉぉおおおっ!!」
先輩が右にくねらせる度に左頬の幸せな感触が増し、先輩が左にくねらせる度に右頬の幸せな感触が増す
(いかん……)
僕はこの幸せをいつまでも感じていたら……
(これ以上は駄目になるっ!)
そう考えて僕は先輩の肩に手を乗せ、剥がした
非常に……
ひじょ~~~~に残念だが、この幸せは僕を駄目にする麻薬だ
僕には早すぎます!
「あぁ……」
そう呟いて先輩は残念そうな顔をした
―――が、先輩の顔は一瞬にして紅潮した
「ご、ごめんなさいっ!!」
暫く無言が続いた
僕は抱きしめられて満更でもなかったために赤面
先輩は無意識とは言え異性を抱きしめてしまったせいで赤面
でもこのままじゃ次回作を考えている僕としてはまずい
出来る限り今日のうちに大体の道筋は決めておきたかったからである
「さてっ!じゃあ、先輩構成を超速で仕上げるので見てもらっても良いですか?」
取り敢えず気まずい空気を壊すために仕事をしよう!
そうしようっ!!
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