2人が本棚に入れています
本棚に追加
「……って言うか俺、こんなのばっかりだ……」
「気にしない、気にしな~い♪」
「気にするんだよ!ってか、むしろ、お前が気にしろっ!」
寧耶は、笑顔で隣を歩く瑠奈の顔を睨みつけた。
しかし、その身長差が邪魔して……まるで見上げる様な格好になってしまう。
「……って言うか、お前、でかいよなぁ、ホント。いったい、ドンだけあるんだよ?」
「えぇ~?中学で、最後に測った時には確か……180くらいだったかなぁ?そう言う寧耶くんは?」
そう言って、寧耶に笑顔で訊ね返す瑠奈から視線をそらしながら、寧耶は口ごもった。
「ひ、ひゃくはちじゅう……くそ。俺より40cm以上も高ぇじゃねぇか。
俺なんて、小学校の頃から、ほとんど伸びてねぇってのによ……」
深いため息をつく寧耶の頭を、瑠奈が、優しく撫でながら笑顔で語りかける。
「大丈夫だよぉ♪そのうち、グングン大きくなるって。ねっ?」
「よ、余計なお世話だっ!」
最初のコメントを投稿しよう!