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何か、1人来て居ない奴が居るらしい。
俺は興味をそそられ、慌てて席を立って、隼人達の方に行くと、
「えっ?!まだクラスに来てない奴居るの?」
俺がニコニコと聞きに行くと、隼人達の顔色が変わった。
「あいつの事聞いて如何すんだよ!」
隼人の顔が、恐いんだけど…
もしかして俺、地雷踏んだ?
恐い顔のまま、隼人が教室を出て行く。
俺が唖然と見送ると、タケが俺の腕を掴んで、
「ちょっといい?」
そう聞いてきたから、
「うん?いいけど?」
そう言って、他の3人の後ろから、2人で遅れて歩く。
「なに、此の儘サボり?」
「う、うん…」
「タケは何か知ってんの?」
「…うん…」
「もしかして言いづらい事?」
そう聞くと、くりくりのお目目で、俺を見つめちゃうから、俺は抱き締めたいのを我慢する。
う~ん…この状況は、結構辛いかも…
「で、俺に何か聞いてほしんだろう?」
すると、タケは前の3人を見て、俯いてしまう。
「…言いたくなったら、いつでも聞いてやるから、無理しなくていいよ!」
そう言って、タケの頭をポンポンと叩くと、安心したようにタケがニッコと笑う。
そして、三人の所に行ってしまう。
何に悩んでるんだ?タケは…
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