The パンチパーマ

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なんだか腑に落ちない表情をしたおやじが あたしの両肩をたたく。 鏡には 新しいあたしがいる。 嬉しくて嬉しくて あたしは 大声で高らかに笑った。 笑いのスピードが加速し 腹をかかえてよじれる程に笑った。 先ほどまで心配していたおやじの目線は 明らかに精神異常者を見ているかのような憐れんだ目線に変わっていた。 その冷ややかな視線であたしは いつの間にか涙がこぼれていた目をぬぐい おやじに学割を差し引いた金額を払い 腰が折れる程頭を下げ 勢いよく飛び出した。  
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