真実

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「でも…。それが貴方なんでしょう?」 彼がゆっくりと私を見る。 「嘘も偽りもない、真実の貴方でしょ?」 「…まあ…ね。」 「私なんか… ずっと自分に嘘ついてきた…。 傷付いていないふりして…強がって…。 貴方に対しても、素直じゃなかった。」 彼を真っ直ぐに見詰めた。 今なら、素直になれる気がした。 「私…。貴方が好き。」
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