ハジマリ

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「わりぃな!!今日は早く帰るって妹と約束してんだ」 「おぃヒロ!?お前の誕生日会だぞ!!?主役のお前がいなくなったら俺ら誰祝うんだよ!!」 「まっなんかの打ち上げってことで」 「ヒロ!!!!!?」 バタンッッ この時の俺は中学三年で 3つ下の妹がいた その日は妹がすごいプレゼント が用意してあると朝から騒いでいた お兄ちゃんお兄ちゃんと昔から 俺にべったりで毎年誕生日ににると ケーキとプレゼントを用意してくれる そして今日はいつもよりゴージャスな ケーキにするとはりきっていた だから俺はいつもより 誕生日を楽しみにしてる 俺は嬉しさで一杯で早く家に 帰りたくて帰りたくて 自転車のペダルをグングン こいでいた そしてそんな俺をせかすのか 雲行きが怪しくなっていた 一心不乱にペダルをこいでいた 俺だがとうとうザーザーと どしゃ降りの雨がふってきた 「あぁくっそっ!!冷てぇ 天気予報間違ってんじゃねぇか」 だんだん風も強くなり やっと家についたのは もう6時を過ぎていた 「はぁっっ打ち上げ抜けてきた意味ねぇし」 ガチャンッッ 自転車を小屋に止め 家に入ろうとした瞬間 ザワッッ 体中がゾクゾクした こんな気持ち悪い感覚は 初めてで嫌な予感がした ガチャリ ゆっくりとドアを開ける
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