13人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁ……」
大きなため息をつきながら上を向いた
あ、あの雲なんかウサギに似てる
などと現実逃避をしてみたいがどうやらそれも叶わないみたいだ
これからどうしようかな
まだ教室には戻れないし……
担任に言って早退させてもらうおうかな
そう考えてたとき
目にうつる綺麗なスカイブルーの空に漆黒の闇が混じった
「おい」
え?
体が固まった
だって目の前には(正確には見下ろしている)朝の怪しい男がいるんだもん
びっくりしすぎて声にならないときもあるんだと、そのとき感じた
「なっ……何であんたがここに?!」
ウチはなんとか心を落ち着かせ、立ち上がり男を睨んだ
「ここは学校の関係者以外立ち入り禁止よ!!」
そう、ウチの学校は学校の関係者以外立ち入り禁止なのだ。保護者だって証明書(例えば免許証など)がないと入れないほど厳重だ
しかし目の前にいる男はどうしてここにいる?
まさか不法侵入者?
「今はそんなことどうでも良い」
だが、男はさほど気にはしてないようだ
いやいや気にしろよ……見つかると警察ごとになるんだよ?
分かってるんかコイツ?
最初のコメントを投稿しよう!