第1章 出逢い

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「はぁ……」 大きなため息をつきながら上を向いた あ、あの雲なんかウサギに似てる などと現実逃避をしてみたいがどうやらそれも叶わないみたいだ これからどうしようかな まだ教室には戻れないし…… 担任に言って早退させてもらうおうかな そう考えてたとき 目にうつる綺麗なスカイブルーの空に漆黒の闇が混じった 「おい」 え? 体が固まった だって目の前には(正確には見下ろしている)朝の怪しい男がいるんだもん びっくりしすぎて声にならないときもあるんだと、そのとき感じた 「なっ……何であんたがここに?!」 ウチはなんとか心を落ち着かせ、立ち上がり男を睨んだ 「ここは学校の関係者以外立ち入り禁止よ!!」 そう、ウチの学校は学校の関係者以外立ち入り禁止なのだ。保護者だって証明書(例えば免許証など)がないと入れないほど厳重だ しかし目の前にいる男はどうしてここにいる? まさか不法侵入者? 「今はそんなことどうでも良い」 だが、男はさほど気にはしてないようだ いやいや気にしろよ……見つかると警察ごとになるんだよ? 分かってるんかコイツ?
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