1人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「ゆーまー」
甘えた口調の目の前の彼に俺は本気でヤバいッス。
「ゆーまー、ゆま」
俺に抱き付いてきたと思えば、甘えるその口調に俺の首筋に顔を埋め猫みたいに擦り寄せてくる彼。
猫にするみたいに喉のラインを撫でてやる、すればその猫は俺の首筋に歯を立ててきた。
「ゆーまー、俺のもの」
ああ、例え計算だとしてもハマる自分はただの馬鹿そのものだ。
「ゆーまー、」
ああ、でも幸せな時はやはり短い。俺と猫を離す携帯の着信音が鳴り響いた俺の部屋の中。
仕事モードに入った黒猫は、コートを手に取り俺に口付けを一つ残しては俺の部屋を後にした。
1人残った俺は、微かに残る猫の温もりに浸る暇なく寂しさを紛らわすべく門田さん達と合流する為に部屋を後にした。
・
既にお付き合いしている設定です。
最初のコメントを投稿しよう!