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カツッ……カツッ……
暗闇に響く足音が少しずつ、少しずつと光ある場所へと姿を現した
初「おはよう…、エコー。」
初校長は地下から出てきたエコーに手を差し伸べた
エコー「主様…。」
エコーは中世の騎士のように跪き、誠意を示した
ペル「……」
その異様な光景に見入っているペルソナを初校長は哀れと思ってか
初「この子は対聖戦用のアリスで、“神狩りの子”と呼ばれるとても珍しい人間だよ。」
愛しそうにエコーの顔を見ながら言った
ペル「神狩り……の子?」
初「能力は雷のアリスみたいにただ痺れさせ、気絶させるのと、他臓器を一切傷つけずに血と肉だけを八つ裂きにする電撃がある…」
聞いた事ないかい…?
初校長はそう問いかけ、ペルソナの反応を見るがペルソナは何も答えず、喋らない
初「雷槍や神槍とも呼ばれるあの神の槍を、エコーは喚ぶ事が出来る…いや、エコーのモノと言っても良い。」
ペル「!?」
初「人為を超えた者のみだけが聖戦に参加する事が出来る…、神を止められるのは同じ神だけではない…。本当に止められるのはこの“神狩りの子”だけ…」
エコー「主様が望まれた事ならば、エコーは実行するのみです。」
エコーはゆっくり立ち上がり、ペルソナを見て言った
エコー「この者も…下の男みたいに気絶させますか?主様…」
初「いや、構わないよ…それよりエコーはのばらが目覚め次第に事を実行してくれれば良い。」
エコー「のばら……?」
エコーは小首を傾げて見せた
初「その男が抱えている女の子の事さ、危力系の氷姫…ペルソナのお人形だ。」
エコー「……」
初「お人形はお人形同士、仲良くタッグを組んでもらおう…。」
その言葉にエコーは感情ない瞳でのばらを見つめ
エコー「了解。」
小さく答えた
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