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「ようし、大雑把ながらここでの説明は以上だ!」
――おう。ツッコミ所があり過ぎんぞ。
え、何か? ここは現実世界じゃないってんですか、俺達ってば死んだの?
考えが纏まらず、言葉を返せない俺を含む大概の有象無象な一般ピープルを余所に、一部の才気換発なメンズが質問を投げ掛ける。
「おい、どういうことなんだ? 俺は死んだ記憶なんてないぞ!」
「フン、一々そんな生前の記憶残してたって意味がないだろう。誰もがリバースワールドに来られる訳じゃあないんだ。 おい! てめぇらの中に基本的な自分自身の構成知識以外に、表の世界の記憶のあるヤツはいるかぁ!? いねぇだろう!? 第一いたとして、ソイツにゃ悪いが、不良品は今、ここで! 第二の人生を終えてもらうことになる」
なるほど、どうりで何も思い出せない訳である。
そうして傍若無人の化身、ここに現れる。
絶世の美女その口からは、薔薇の棘というには鋭角、かつ猛毒過ぎる言葉が次々と飛び出すのであった。
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