プロローグ ~とある実験所にて~

2/4
前へ
/34ページ
次へ
ここはとある実験所。 部屋の造りは円形状になっており、各学会の名教授達が強いスポットライトが照らす中央を見つめる。 照らされているのはチーフである白衣の女性と同じく白衣の男性が数人。責任者兼スポンサーのスーツ姿の男性。 そして、巨大なカプセルに入った何か。 「我がチームが造り出した新種の人工人型兵器「大和(ヤマト)」の披露会へようこそおいで下さいました。  大和は今までの魔力燃料を使った兵器とは違い、自動で周囲の魔力を吸収し、活動をします。  人型ということで白兵戦も可能ですし、魔法戦については、最高級の物は黒魔術をベーシックに過去1000人もの賢人達の魔術データをプログラミングしております。  白兵戦、魔法戦共に今後の戦場を大きく変えていくでしょう。  以上で私からの簡単な説明を終わらせて頂きます。  何かご質問がありましたら…」 突如鳴り響く警告音。 今いる場所が危険な状況であることを示す赤いランプが強く点滅する。 「何があったの!?」 「隣の研究室で「大和:アシガルタイプ」が3体、突如動き出した模様です!!」 「電源のシャットダウン急がせて!!」 「試したけど駄目みたいです。まるで暴走を起こしているように…」 「おい!応答しろ!!  …研究室からの通信が途絶えました…」
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加