●▲■ 突然の別れ

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「実彩子・・・・・・・・。」 『ねえ。どーゆーこと?』 「実彩っ『何で何にも言ってくれなかったの!!!??』  私は真司郎の進路用紙を、  右の掌で思いっきり  ぐしゃぐしゃにしてやった。  いつも息子がお世話に  なっています。  進路のことなのですが、  前々からお話してました通り  旦那の海外の転勤が決まりまして、  この度一家で  転勤先に移り住むことに  いたしました。  息子の大学の試験は  向こうで受けさせるつもりです。  ですので、環境に慣れさす為にも、  この夏に引っ越すことにいたしました。  急なお話になってしまい、  申し訳ございません。  今までお世話になりました。  そう真司郎のお母さんの字で  書いてあった。 『意味分かんないよぉ・・・・・』  私の首筋を、大粒の涙が伝う。 「ごめん・・・・・・。」  真司郎が泣いていた。 .
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