三枚目

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「他のコロニーから来たのか?」 無精ひげを生やした男の人がハルカに声を掛けてきた。 「ん? あなたは?」 「オレか? オレはアグー。ブロント社で働いている」 男、アグーはそう名乗り名刺を渡した。 名刺と言っても小さな端末で、スイッチを押せば名前や所属会社が記された映像が現れるもの。 「あ、ありがとうございます。私は、ハルカ・ブリュンスタンドです」 名刺をもらいながらそう応える。 しかし何か違和感を感じた。
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