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「何飲む?」
中谷さんが住んでいるマンションの一室に通され、二人でマッタリタイム………と言いたいけれど私は緊張してマッタリなんて出来ていない。
「あっ、遠慮なく!私にかにゃまずに!」
………緊張しすぎて、噛みました。
「かにゃまずにって!かにゃまずに!
ふっ…………はははははっ!」
ツボに入ったのか、お腹を抱えて笑う中谷さん。
恥ずかしい………
「笑いすぎですよ、中谷さん!」
「だって!かにゃまずにって!」
「…だって、お前…ふっははは、かにゃまずに……」
まだ笑う中谷さん。
帰りたくなってきた……。
「………帰ってもいいですか」
「だーめ。……痴漢に襲われたいなら帰ってもいいよ」
涙を流しながら、ニヤニヤ答える中谷さん。
笑いは治まったみたいだけど。
「笑いすぎですってば!………ってこの辺痴漢いるんですか!?」
「たまにね。いわゆる露出狂ってやつだよ」
「こわーい……」
「大丈夫、安心しろ。
お前を襲うやつなんていないから」
「ひっどーい!」
ふっと優しい顔になり、そんなことないよ、と言った中谷さん。
何だかそう言った中谷さんが心底楽しんでいるような気がした。
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