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「試奏してみます？」
吉川「えっ!?」
俺は、
そのかわいらしい声で、
なんとか固まった体を少しほぐすことができた...
「あの、もしよかったら、そちらの楽器、試奏してみませんか？」
吉川「え？...試..奏..って？...」
「試しに演奏してみませんか？って意味です」
吉川「え!?......いや...でも...」
「そのコのこと、さっきから、ずっと気にしてるようにみえたんですけど...」
吉川「...」
「試奏...してみたくないですか？」
吉川「...でも...俺...」
「...さっき...さっき、店に入ってすぐのところで、ずっと立ってましたよね？」
吉川「え？......あっ！」
さっきの人は、この女性だったのか...
突然のことだったから...
そういえば
顔も見ずに謝ってたなぁ...
「その時、思ったんです...同じだなって...」
吉川「え？」
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