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「ってゆう小説を書いてみたんだけど、どうかな?かな?」 俺の席の前で幼なじみの切裂猟子きがそう言った。 「………」 「んー?なんで黙ってるのかな?かな?」 ……すぅ、はぁ 呼吸を整え、俺は口を開いた。 「皆同時に死んだら連続殺人事件じゃねーよ!!!!!名探偵なんて現実に存在しねーよ!!!!!なんでDEATH NOTEなんだよ!!!!!そしてなんで俺が死んで終わるんだよぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」 「おぉっ!田中君の真骨頂!ツッコミ連打!」 「………」 そう。さっきのあのカオスな小説の語り手、田中一郎とは俺の名前だ。 山田太郎と並ぶ日本一ベタだが実際には存在しないだろう名前だ。しかし実在したんだなこれが。両親の悪ふざけのせいで。 「きっと、イチローのようになれって願いが込められてるんだよっだよっ」 「地の文を読むなっ!!!!!そしてなんでさっきからレナ口調なんだよ!!!!」 「田中君、ツッコミの<!>が一個少ないよ?」 「お前にはビックリマークの数が見えるのか!?」 「エクスクラメーションマークだよ。田中君。」 「知るかっ!!!!!」 ここで俺達の関係を説明しとこう 俺と猟子は幼なじみであり文芸部員だ。 まぁ、文芸部といっても形だけでたいした活動はしていない。せいぜい、猟子の奴がさっきみたいな短編カオス小説を気まぐれに書くくらいだ。 「説明ありがとう田中君」 「地の文を読むなと言っているだろう!!!!!」 「ところで田中君」 「うん?」 「死んでくれない?」 「………は?」 サクッと 猟子が俺を刺した。包丁で。 「なっ……!」 「バイバイ田中君。」 「く……ま……かはっ」 田中一郎は死んだ。 猟子は口笛を拭きながら その場を立ち去った。 「完」
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