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「ってゆう小説を書いたんだけどう?」
「…メタすぎる。つか俺は二回も死ぬのかよ。あと、最後の『口笛を拭いて~』の『拭いて』は『吹いて』だからな。」
「あ、そっか。流石田中君。」
と猟子は消しゴムで間違いを正しながら言った。
俺は田中一郎。文芸部員。
さっきの小説で二回程死んだアイツだ。
「だけどさー田中君」
「ん?」
「二回繰り返したら、後一回繰り返さなきゃダメだよねー?」
「……俺に死ねと?」
「うんっ!」
「満面の笑みで元気よく答えるな!!!!!お前が死ね!!!!!」
「やだよ。」
「俺もやだよ。」
「じゃあジャンケンしよう?」
「……なんで?」
「負けた方が死ぬ」
「望むところだっ」
「いっくよー。じゃーんけーんポンっ」
猟子 パー
俺 グー
「………」
「はい。じゃあ早く死んで♪」
「…今のは練習だ!」
「…………」
軽蔑の目で見られた。
どっかーんっ!!!!!
と、
突然教室が爆発した
二人とも死んだ。
終わり。
「完」
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